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ドライマウスと唾液・口臭
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1.口臭と細菌
ドライマウスにより口の中が乾く唾液分泌量が低下した状態では、唾液の持つ力が発揮できません。唾液には様々な作用がありますが、口が渇くと唾液分泌量が低下するため、ネバネバしたり唾液の機能が十分に働くことが出来なくなります。なかでも抗菌作用、自浄作用低下は食べかすを残しやすくし細菌の栄養分になります。
そうなると細菌の増殖、繁殖が始まります。1個の細菌が倍々に増殖して1日で約10の8乗というとんでもない数になります。実際の生活ではそこまで増えないにしても通常の値よりもかなり多いでしょう。口臭も強くなります。
2.唾液の働き
消化作用 |
唾液中の酵素アミラーゼで
デンプンをマルトースに分解 |
自浄作用 |
歯に付着したプラークや
食べ物のかすを洗い流す |
抗菌作用 |
抗菌作用を持つ物質で病原
微生物に作用し抵抗する |
保護作用 |
ムチンにより粘膜を保護する |
緩衝作用 |
phを一定に保ち細菌の繁殖を抑える |
再石灰化 |
歯の表面を唾液中のアパタイト
で覆い虫歯を防ぐ |
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